さとし日記

考えたこと、感じたことを書いています。月に1回、長文のエッセイを書いています。次回更新:7/15(月) 午前7:00

「色々なものがそこそこ得意」も強みになる

多才性と広範囲な能力の重要性

この前、オープンAI社のCEOであるサム・アルトマンのインタビューを見ました。それはスタンフォード大学の起業家向けセミナーの特別編のようなものでした。そこで司会者がサム・アルトマンに「あなたの強みは何ですか?」と質問したところ、彼は「I'm glad many things(多くのことが得意です)」と答えていました。これは、一つのことを極めるのではなく、幅広い能力が強みであるという意味でした。この考えが非常に興味深いと感じました。

 

AIの最適化と多才性の価値

オープンAI社が手掛けるChatGPTなどの生成AIは、一つのことを徹底的に最適化する能力を持っています。例えばチェスや将棋のプログラムのように、ルールが決まっていて、その中で最適化を図る分野では、AIは人間以上の力を発揮します。しかし、サム・アルトマンが自身の強みを「幅の広さ」と表現したことは、非常に人間的な視点であり、印象的でした。例えば、会計の知識を持っているだけでは会計ソフトには敵いませんが、その知識が趣味やビジネス、生活全般での経済的なバランスの理解に繋がることは確かです。

 

異なる視点と世界の見方の変化

また、例えば外国語、特に英語を学ぶことも同様です。翻訳自体はAIに任せることができますが、英語を学ぶことで異なる文化の考え方やグローバルな文脈での情報の位置づけを理解できるようになります。これにより、物事の見方が変わり、視野が広がります。一つのスキルを極めることよりも、幅広い分野に触れること自体が人間の価値であり、論点を洗い出す上で非常に有用だと考えます。

これからの時代、人間に求められる能力は、多面的に物事を見て、見落としている論点を発見することです。AIを使えば最適化は可能ですが、論点を見つけ出すことは人間の役割です。そのため、生成AIの分野でトップを走るオープンAI社のCEO、サム・アルトマンが「多くのことが得意」と述べたのは、これからの時代において非常に重要なメッセージだと感じました。

stand.fm

※ 上記の文章は、standfm (https://stand.fm/channels/62523cd67cd2c74328dc0e91 )にて、2024年5月29日に配信した内容の文字起こしです。

 

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